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October 12, 2005

どうなる「愛の流刑地」

 9月12日付けの化学工業日報という新聞を今日読んだ。そこに某大手企業の社長さんが随想を載せていた。日経新聞に掲載中の「愛の流刑地」についてだ。当初は堅いイメージの新聞に何やら毎朝色っぽい小説が載っていて話題になったが、だんだんしぼんできたように思う。私の周りでも「もう読むの止めた。」と言う人もいる。この日の随想にも否定こそしないが、最後にはばっさり切り捨てていたように読めた。

 私は一応まだ読んでいるのだが、この頃はタイトルのとおり「流刑地」に向かっている。氏の小説は「化粧」のあたりまでは読んでいたが、渡辺淳一の小説を読まなくなって久しい。どちらかというと医者を辞めて小説家になった初期の頃の方が好きだ。登場人物に美男美女が多く比較的裕福層ばかりが登場するので、小説のなかくらい現実とは違う世界をみたいといったところだったのかと思う。セリフもテンポがよく、人物の姿形と話し振りが頭の中に浮かんで楽しかった。

 そういう小説は映画やTVドラマになったらどんな俳優さんが演じてくれるのか興味があるし、自分なりに想像するのも楽しい。けれど「愛の流刑地」ではあまりそういう想像が働かないつまらなさがあるように思うし、セリフに気のきいた言い回しが少なく、本当に渡辺淳一作か? というがっかりした気持ちもある。久々の渡辺淳一だったからかもしれない。

 そうはいってもまだ続くようだ。どうなる「愛の流刑地」。(F)
 

 

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» 「愛の流刑地」今後の展開? [私らしく・・・]
う〜ん。 なんとも・・・今度は面会に中瀬が現れましたね。 先が読めてきた気がしてしまいました。 確かに伏線として「虚無と熱情」があったのでしょうね。 久々に書きあげた渾身の作だったはずなのに、生前のふゆかにだけは認められていましたが、完全に宙に浮いていましたもんね。 今後、本が出版され、落ち目だった過去の作家(ひと)だった菊治が皮肉にもこういう形で又、更に脚光を浴び、そして、作者(菊治... [Read More]

Tracked on October 17, 2005 at 10:51 AM

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